第2838回 キリン社長に三宅氏 ビール系首位奪回の加藤氏は会長に [国内経済]
キリン社長に三宅氏 ビール系首位奪回の加藤氏は会長に | |
キリンホールディングスは10日、三宅占二副社長(62)が社長に昇格し、加藤壹康社長(65)が代表権のない会長に就任する人事を発表した。3 月26日に開く株主総会後の取締役会で正式決定する予定。同社は2009年のビール系飲料シェアで、首位の座を9年ぶりにアサヒビールから奪回。サント リーホールディングスとの経営統合交渉も終えたのを機に交代する。 06年3月に就任した加藤社長は、協和発酵(現・協和発酵キリン)や豪乳業大手ナショナルフーズの買収など国内外でM&A(合併・買収) を進めた。三宅氏は加藤氏と同じ営業畑。低価格で需要が伸びている第三のビール強化などに取り組み、首位奪回に尽力した。 会長ポストは09年3月に加藤社長の前任である荒蒔康一郎・現相談役(70)が退任して以降、空席になっていた。 (14:09) |
第2837回 ホンダ、2010年の中国四輪車販売計画は前年比9%増=北條取締役 [Honda]
ホンダ、2010年の中国四輪車販売計画は前年比9%増=北條取締役 | |
[東京 10日 ロイター] ホンダの北條陽一取締役事業管理本部長は10日、ロイターとの取材に応じ、2010年の中国販売は63万2200台と09年実績の57万9000台から約9%増えるとの見通しを示した。中国の新車販売台数は09年に米国を抜いて1位となり、今年も1月の全新車販売台数が前年同月比2.2倍 に増えるなど急成長が続いている。ただ政府の購入促進策の効果もあり現状の需要増は「巡航速度ではない」(北條取締役)として09年よりも販売増加ペース は落ちるとみている。 09年の中国販売は前年比22%増だった。香港とマカオを加えた販売実績は同21%増の58万2000台と過去最高だった。北條取締役は中国需要は中期的に確実に増えるのは間違いないが、現在は排気量1.6リットル以下の自動車購入への減税措置と景気刺激策の双方の効果があると指摘。「日本のモータリゼーション初期の成長速度を考えると中期的な需要増は年15─20%程度」との見方を示した。 中国以外のアジア各国も、「09年後半以降に市場が回復しつつある」としてタイなど東南アジアやインドの市場拡大に期待する。これに対し て主力の米国は、「需要の回復ペースが相当鈍い」として10年販売台数は123万台と09年実績115万台(前年比19%減)に対して7%程度の増加しか見込めないとしている。日本国内も、新車購入補助金の打ち切られる10月以降の反動減が懸念材料。欧州は西欧諸国は政府支援策の下支えがあるものの、需要が急減しているロシアやウクライナは回復が見込み薄だ。 世界の自動車需要がまだらもようと見込まれるなかでコスト削減が課題。ホンダは3日の四半期決算発表時に09年度の研究開発費を従来見込みから350億円引き下げ4650億円と08年度実績よりも981億円削減するとの見通しを公表した。北條取締役によるとF1撤退などモータースポーツ関連の開発費用の大幅削減や、試作品製造コストの圧縮などを進めてきたが、「これ以上減ることはない」とし、10年度の更なる研究開発費圧縮は難しい見通 し。 中国需要にけん引される形で鋼材価格が10年度は引き上げられる可能性があるが、「日米欧の鉄鋼需要減を補うほど中国需要が増えるとは思えない」(北條取締役)として鉄鋼メーカーによる値上げ圧力に対しては徹底抗戦の構えだ。
ホンダは10日エアバッグの不具合を理由に、全世界で43万7763台のリコール(回収・無償修理)を実施すると発表しているが、リコー ル関連費用は20億─30億円となる見通し。エアバッグは部品メーカーであるタカタとの共同開発製品だが、不具合はタカタの製造工程に起因することが判明したため、取引について見直す予定はないという。 なおトヨタ自動車が昨秋のフロアマット問題を契機に顧客クレームへの対応をめぐり米運輸省道路交通安全局(NHTSA)からさまざまなヒヤリングを受けて いる経緯が明らかになりつつあるが、ホンダにはNHTSA側から特に話は来ていないとしている。 (ロイター日本語ニュース 竹本能文記者 西谷優美子記者) |
第2836回 27億ユーロの公的支援要請 GM、オペル再建計画公表 [自動車業界再編関連]
27億ユーロの公的支援要請 GM、オペル再建計画公表 | |
【ベルリン=金井和之】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は9日、傘下におくオペルの再建計画を正式に公表し、ドイツなど同社工場がある欧州の各国政府に総額約27億ユーロ(約3300億円)の公的支援を求めた。GM欧州部門のライリー社長が同日、記者会見した。 再建に必要な約33億ユーロのうち約6億ユーロはGMの自己資金などで賄い、残りは公的支援を期待している。欧州の約5万人の従業員のうち約8300人を削減し、生産規模は2割縮小する。 GM側が昨年出した暫定案で5千人近くが削減対象だった独は、削減の大幅圧縮を期待したが今回の計画でも約4千人が対象となった。カナダのマグナを中心とする企業グループへの売却を後押しし、売却撤回でメンツをつぶされた独政府は、GM側に自己資金の積み増しを求めたが、修正されなかった。独政府の反発 は必至で、欧州委員会からも公的支援にあたって厳しい条件が加えられそうだ。 |
第2835回 自動車大手の10年3月期、7社中6社が営業黒字 [自動車業界再編関連]
自動車大手の10年3月期、7社中6社が営業黒字 | |
9日出そろった自動車大手7社の2010年3月期連結業績見通しは、リコール費用がかさむトヨタ自動車を除く6社が営業黒字を確保することとなり、前期比1兆円超の改善となる。中国やインドなど新興国の好調さに加え、抜本的なコスト削減努力が収益の急回復を演出した。 7社の今期営業損益見通しは前期の3626億円の赤字から6890億円の黒字へと1兆円超回復した。従来予想(190億円の黒字)を大きく上回る。特に コスト削減額(前期比、研究開発費など含む)は7社合計で2兆5000億円に達する見通しだ。 各社は人員や給与カットなど固定費に加え、部材費など変動費も圧縮。「鉛筆1本、カラーコピー1枚まで社長決裁で実施」(スズキの鈴木修会長兼社長)す るほどの徹底ぶりだ。 一方、中国やインド、東南アジアなど新興国では各社で販売が増加。「日米欧でも景気が持ち直してきた」(ホンダの近藤広一副社長)こともあり、利幅の大きい先進国も改善している。(09日 22:01) |
第2834回 日航、アメリカン航空との提携強化を発表 [航空関係(JAL / 日本航空グループ)]
| 経営再建中の日本航空は9日、米アメリカン航空との提携関係を強化し、現在加盟している航空連合「ワンワールド」に残ると発表した。今後日米の当局に対し、太平洋路線における独占禁止法の適用除外(ATI)を申請する考えだ。 (16:54) |
第2833回 パイオニア:「最低200億円」の公募増資、三菱電なども出資 [パイオニア関連]
パイオニア:「最低200億円」の公募増資、三菱電なども出資 | |
2月9日(ブルームバーグ):経営再建中のパイオニアは9日、3月初旬に公募増資を海外で実施すると発表した。昨春以来調整を進めてきた再建資金の調達が目的。これとは別に、すでに25億円出資で合意していた 自動車国内2位ホンダのほか、再建の柱である自動車関連部門の強化に向け、三菱電機や三菱化学の出資も受ける。 発表資料によると、海外での公募増資では8000万株を発行し、需給動向を見て最大で1200万株を追加する。実際の調達額は今後の株価推移を基に、今月23-25日に決める。9日に東証で会見した小谷進社長は「最低でも200億円」の調達を想定して8000万株という発行株数を定めたと語った。 また、2002年以来の業務提携先である三菱電機から最大1000万株の割り当てを通じて25億円の出資を、三菱化学からも同240万株で6億円の出資を、それぞれ受ける。払い込みは海外公募、両社からの出資とも3月2-4日となっている。 パイオニアは三菱電による出資を通じ、カーナビゲーションなどに関連する提携関係を強化すると説明。三菱化学とは次世代型製品として注目される有機EL照明の事業展開を進めるとしている。これとは別に過去3回延期していた、ホンダを対象とする第3者割当増資も3月末までに実施し、25億円を調達する予定という。 会見に同席した岡安秀喜専務が明らかにしたと ころでは、昨年末時点で16.9%だった連結自己資本比率は、公募増資による取得額が250億円程度だった場合で「5%前後上昇する」見通し。 再成長に向け パイオニアは昨年4月発表の中期経営計画で、今期から計2年間でリストラや転換社債償還に計400億円程度が必要として調達策を模索。公的資金の活用やファンドの出資受け入れも視野に入れたが全体的な計画がまとまらず、ホンダによる出資もこれまで延期されていた。 業績回復を理由に昨年11月には、調達規模を200億円程度に半減させると表明していた。9日の発表資料では転換社債の償還には自己資金を充てる方針を示すととともに、公募やホンダなどからの調達資金は自動車関連部門強化などの成長資金に回すと明記している。 パイオニアは合わせて、今期(10年3月期)の損益予想を、リストラ進行などを理由に上方修正。中計の収益目標も変更した。 小谷社長は会見で、資金調達について「あらゆる選択肢を検討してきた」ものの、業績改善などを受けて公募増資主体に転換したと説明。構造改革は今期中に区切りをつけて、来期から再成長を目指すと言明。「春には新戦略を発表したい」と語った。 |
第2832回 ホンダ:ハイブリッド車のブレーキに苦情はない-北條氏 [環境技術(ハイブリッドカー)]
ホンダ:ハイブリッド車のブレーキに苦情はない-北條氏 | |
2月8日(ブルームバーグ):国内2位の自動車メーカー、ホンダは8日、ハイブリッド車「インサイト」と「シビックハイブリッド」について、ブレーキへの苦情は来ていないことを明らかにした。北條陽一取締役がブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。 トヨタ自動車の 新型「プリウス」にはブレーキが利きにくいという苦情が出ている中で、北條氏は、ホンダのハイブリッド車に対して「市場から不具合はあがってない」と述べた。 一方、トヨタの大規模リコールの要因となった米CTSのアクセルペダルについて、ホンダも一部車種で採用していることを明らかにした上で、「構造や材料が違うのでまったく問題ない」と強調した。具体的には、水分がついて膨張するような樹脂材を使ってないと述べた。 また、ホンダが海外で販売したコンパクトカー「フィッ ト」などのパワーウインドーに不具合が見つかったことに関し、北條氏は日本国内で販売している車種について「構造が異なり、問題はない」とあらためて強調した。 この不具合に関してホンダは英国、米国、カナダでそれぞれリコール(無料の改修・修理)を届け出たほか、アジアや南米、南アフリカでもリコールに準じた措置を行う。対象台数は約64万6000台で、対策費用について北條氏は「数億円で済む話ではない。2ケタの億円にはなる」との見通しを示した。 | |
第2831回 シャトル・エンデバー、打ち上げ成功 [航空関係]
シャトル・エンデバー、打ち上げ成功 | |
【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)は米東部時間8日午前4時14分(日本時間同日午後6時14分)、スペースシャトル・エンデバーをケネディ宇宙センターから打ち上げた。約45分後に予定の軌道に入り、打ち上げは成功した。シャトルは今年退役することになっており、予定の夜間打ち上げは今回が最後となる。 エンデバーは、野口聡一さん(44)らが滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)に、「トランクウィリティー」と命名された新しい部屋を運ぶ。 設置作業に野口さんも加わるこの部屋には、キューポラと呼ばれる大きな窓がついており、飛行士がロボットアームを操作したり、地球観測をしたりするのが容易になる。 なお今回のエンデバーには、2005年に野口さんと一緒に船外活動を行ったスティーブン・ロビンソン飛行士(54)も乗り組んでおり、宇宙で再び一緒に仕事をすることになる。 エンデバーの打ち上げ成功で、今年退役するシャトルの打ち上げは残り4回となった。次回は山崎直子さん(39)らが搭乗するディスカバリーが3月18日に打ち上げられる予定だ。 |
第2830回 国交省:小糸工業に業務改善勧告、航空座席1000機で不正 [航空関係]
国交省:小糸工業に業務改善勧告、航空座席1000機で不正 | |
2月8日(ブルームバーグ):国土交通省は8日、小糸工業に対して、業務改善勧告を行ったと発表した。航空機座席の製造過程で、適正な手続きによらない設計変更や検査記録などの改ざん・ねつ造などの不正行為があったとしている。 国交省は小糸工業に対し、業務の徹底的な見直しや、改善計画の26日までの提出、当分の間は適合性が確認されたものを除き新規製造座席の出荷の停止なども求めた。 国交省航空局航空機安全課の高野滋課長は会見で、こうした 不正行為について「確認できている範囲では90年半ばから。それ以前は記録が残っていない」とし、「内部告発で判明した。不正は複数の部門にまたがっており、組織的な不正があったと国交省は認識している」と述べた。また、告発・告訴についての検討は「まず被害を確認してから」と語った。 90年代半ば以降の不正行為の判明分で、米ボーイングや欧州エアバスが 製造し、32の航空会社で使用されている約1000機に提供し、最大で15万席分に達するという。 小糸工業の掛川隆社長は会見で「不正は組織ぐるみで行われていたといわざるをえない」とし、「退任した技術部長などの管理職は知っていた、部長クラスは知っていたと認識している」と述べた。また、「私は昨年の4月以降の立ち入りがあったときに知った」と語った。さらに、「損害賠償などへの対応も検討している」とした。 掛川社長は日本で約300機に使用されていることを明らかにした。 |
第2829回 キリンとサントリー、統合交渉を打ち切り [国内経済]
キリンとサントリー、統合交渉を打ち切り | |
キリンホールディングスとサントリーホールディングスは交渉していた経営統合交渉の打ち切りを8日、決めた。キリンの加藤壹康社長とサントリーの佐治信忠社長が同日都内で会談。統合比率などの条件面で折り合うことができなかったため、交渉を打ち切る。 食品最大手のキリンと2位のサントリーの統合計画は昨年7月に表面化、2011年春の統合を目指して交渉していた。実現すれば年間売上高は約3兆8000億円と、清涼飲料世界最大手の米ペプシコなどと肩を並べる世界最大級の酒類・飲料会社が誕生すると期待されている。しかし統合比率のほか、サントリーの発行済み株式の約90%を持つ創業一族の資産管理会社がどう統合会社の経営判断に関わるかを巡っても、食い違いがあるもようだ。 (12:02) |
第2828回 中国の不良債権、すでに数兆元規模に膨らんでいる公算-破産弁護士 [新興国経済(BRICs)]
中国の不良債権、すでに数兆元規模に膨らんでいる公算-破産弁護士 | |
| 2月5日(ブルームバーグ):中国の銀行の不良債権は既に、「数兆元」の規模に膨らんでいるもようだ。ロベルズ法律事務所の弁護士、ニール・マクドナルド氏が明らかにした。甘い融資慣行が背景にあるとみられる。
香港で企業の再編と破たんを担当するパートナーのマクドナルド氏は、「中国の国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)と緊密に協力しているが、中国では既に、デフォルト(債務不履行)状態にあると言ってよい融資が事実上、何兆元もあり、これらは放置されている」と語った。同氏は4日にアジア・パシ フィック・ローン・マーケット・アソシエーション(APLMA)主催の会議で発言し、「ある時点で総決算を迫られることになろう」と指摘した。 4兆元規模の景気刺激策の一環として中国政府が金融機関に融資を促した結果、中国の銀行が昨年実行した新規融 資は過去最高の9兆6000億元(約126兆円)に上った。 マクドナルド氏は「2、3年後、あるいは5年後かもしれないが、ある時点で中国の不動産市場や市場全般で、甘い融資慣行の整理が起こるだろう」とも述べた。 原題:Defaulting Loans in China Are Soaring,Insolvency Lawyer Says(抜粋) -- With assistance from Nick Gentle in Hong Kongand Luo Jun In Shanghai. Editors: Tom Kohn, NickGentle |
第2827回 世界初のボーイング787、羽田の空に-ANAが初号機を羽田路線に導入予定 [航空関係(ANA / 全日空グループ)]
世界初のボーイング787、羽田の空に-ANAが初号機を羽田路線に導入予定 | |
| ANAは今年第4四半期に受領を予定している最新型の中型ジェット旅客機「ボーイング787 ドリームライナー(Boeing 787
Dreamliner)」を、同社の羽田空港発着路線に投入する計画を進めている。 同社は、787型機を世界で最初にボーイング社から受領し定期便に導入する「ローンチカスタマー」の航空会社。当初は2008年前半に初号機が引き渡さ れる予定だったが、メーカー側の開発スケジュールの変更などで導入スケジュールが大幅に遅れている。同機種は現在までに、飛行試験や客室の公開などが行われており、「今年第4四半期の受領は、現時点でほぼ確実な模様」(ANA広報室)。 同社が1月に発表した2010年度の事業計画には、機材計画として同年度中に「ボーイング787-8」8機の新規導入が盛り込まれている。同社広報室によると、新機種は現行の中型機ボーイング767型機の後継機として当初、羽田発着の国内路線に投入。その後、長い航続距離と高い運航効率の特長を生かし、 新滑走路の供用開始後に増便と新設を検討する国際路線に展開していくという。 次世代の最新鋭旅客機が同社の定期便として世界で初めて羽田の空に飛び立てば、内外から広く注目を集めることになりそうだ。 |
第2826回 パイオニア、三菱電機からも出資 20億~30億円 [パイオニア関連]
パイオニア、三菱電機からも出資 20億~30億円 | |
パイオニアと三菱電機は資本提携する。両社は2002年からカーナビゲーションシステムの開発で協力している。 09年度内にも三菱電機がパイオニアに20億~30億円を出資するのを機に、業務面でも提携を深める。経営再建中のパイオニアはホンダ、三菱化学からも出資を受け入れる方針。財務基盤を強化するとともに、技術力の強化を通じて主力のカーナビ事業などの収益力を高める。 三菱電機が資本参加することで、パイオニア再建のための全体の枠組みが固まった。9日にも発表する。 (10:00) | |
第2825回 日航、デルタ提携白紙に…稲盛会長意向で [航空関係(JAL / 日本航空グループ)]
日航、デルタ提携白紙に…稲盛会長意向で | |
会社更生法の適用を受け再建中の日本航空が、米デルタ航空との提携に向けた基本合意をいったん白紙に戻したことが6日、明らかになった。 1日付で会長に就任した稲盛和夫氏の意向を受けたもので、米アメリカン航空を含む2社の強みや弱みを改めて分析し、新経営陣がそろう8日以降に最終的な結論を出す。 日航とデルタの両社は1月中旬、航空便の共同運航を柱とする提携に事務レベルで合意した。提携効果をより高められる米独占禁止法の適用除外(ATI)を2社で申請することを含め、2月上旬にも発表する予定だった。 提携を巡っては、管財人として再建を主導する企業再生支援機構や国土交通省内で、中長期的な成長を重視する観点から、アジアや欧米で充実した航空網を持つデルタとの提携を推す声が強い。 一方で、デルタと提携すれば、所属する航空連合を現在のワンワールドから、デルタと同じスカイチームへ移籍することになる。このため、稲盛会長ら一部の経営陣は、移籍に伴う混乱や収益の一時的な落ち込みをさらに慎重に分析すべきと判断している模様だ。 (2010年2月7日03時11分 読
売新聞) |
第2824回 二輪の国内生産、瀬戸際 09年、28年前の1割以下 [自動車業界再編関連]
二輪の国内生産、瀬戸際 09年、28年前の1割以下 | |
かつて世界一だった二輪車の国内生産が、瀬戸際に立たされている。2009年の生産台数は前年の半分で、ピーク時の1割以下になった。国内で生産を 続けてきた日米欧向け高級車の販売が低迷したためだ。各社の新興国での生産は、より上位の車種にも広がりつつあり、回復は容易ではない。 熊本県大津町のホンダ熊本製作所。作業しやすいよう、組み立てラインのコンベヤーの床の高さが従業員の身長などに合わせて自動で動く。約170億円を投じ、08年4月に稼働した最新鋭ラインだ。 同時に浜松製作所から二輪車生産を集約。年50万台の生産能力を抱えるホンダ唯一の国内の二輪車生産拠点となった。だが、3本の生産ラインは昨年3月からすべて夜勤が無い昼だけの操業だ。09年度の生産台数計画は18万台で、世界全体(約1500万台)の1%まで落ち込む計画だ。 ほかの大手も同様の状況だ。ヤマハ発動機は年約50万台、スズキが年55万台の生産能力に対して、09年の実際の生産台数はともに3分の1程度にとどま る。 日本自動車工業会によると、国内生産は1981年の741万3千台をピークに減少が続く。若者のバイク離れに加え、各社が生産拠点を販売が増える新興国に移してきたためだ。生産世界一の座は93年に中国に譲った。09年の生産台数は前年比47.4%減の64万5千台。66年の統計開始から最大の減少率で、生産台数は過去最低の水準だ。 09年に激減したのは、世界的な不況で、国内工場が得意な日米欧向け中心の高級車種販売が冷え込んだためだ。ただ、景気が上向いても国内生産は簡単に戻りそうにない。二輪販売が伸び続けるアジアで、より上位機種が売れ始め、現地での生産機種の「高級化」が進んでいるからだ。 ホンダは中国から20万円前後の50ccと110ccのスクーターを輸入しているが、年度内にも排気量125ccの輸入もタイから始める。川崎重工業は、タイから輸入した「Ninja250R」(250cc)の販売を08年に始めた。 各社はそれでも「世界の工場の指導役」として、国内工場を存続させる方針だ。ただ、ヤマハ発動機の戸上常司社長が「国内生産は今後、戻っても能力の半分にしかならない」と見通すなど、更なる生産能力圧縮も検討する。(大日向寛文) |
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